【初心者必見】ショアジギングのリーダーを徹底解説!読めば丸わかり!

ショアジギングをする上で、リーダーは欠かすことのできないアイテムです。

リーダーの役割や使い方を意識できているかで釣果は大きくわかれます。

そこでこの記事では初心者の方にもわかりやすいようリーダーについて基礎知識から徹底解説します。この記事を読めば以下について理解することができるでしょう。

  • リーダーの役割
  • 素材ごとの特性
  • 選ぶときのポイント
  • リーダーの使い方

それでは解説していきます。

目次

リーダーとは?

海の画像

正しくはショックリーダーと呼ばれ、その名の通りショックを吸収するために使用するラインの総称です。

現在ルアーゲームで使用されているメインラインはPEが主流ですが、このPEラインには以下の弱点があります。

  • 摩擦熱に弱い
  • 摩耗に弱い
  • 伸度が低いため急激な負荷に弱い

これらを補うためにPEラインの先に結んで使用します。

昨今では「PEの弱点を補う」という消極的な理由だけでなく、ルアーゲームを組み立てやすくするためのアイテムといった一面も見られるようになりました。リーダーの有る無しで魚が獲りやすくなるだけでなく、ルアーの操作性が180度変わるといっても過言ではありません。

リーダーを使用するメリット

魚の画像

リーダーは様々な商品があるためメリットも多様化していますが、共通して得られるメリットは以下のようなものがあります。

  • 根ズレ対策
  • ファイトの補助
  • 結び強度を低下させない

それぞれ解説します。

根ズレ対策になる

根ズレというのは岩などの障害物にラインが擦れることを言います。

魚がかかると左右や下に走ることがあり、その際にこの根ズレが起こることがあります。PEラインだとあっさり切れてしまいますがリーダーには耐性がありますので魚をキャッチする確率をあげることができます。

絶対切れないわけではありませんので過信は禁物です。

根ズレによる摩耗や摩擦熱に(ある程度)耐えるためにリーダーは欠かせません。

魚とのファイトを補助してくれる

フッキングの確度が上がる

魚のバイトがあった瞬間、リーダーが伸びることでアングラーの「合わせ」でフックが弾かれるのを防いでくれます。

ラインの粘りにより針先が食い込みやすくなるためフッキングの確度が向上します。

バラシを減らす

ラインが伸びることでファイト中に魚が首を振ることによって起こる負荷をいなし、「針はずれ」や「口切れ」を抑えます。

ラインブレイクを防ぐ

フッキングの瞬間は反転する魚の力とアングラーのフッキングパワーで綱引き状態になります。

この時の衝撃をリーダーが伸びることで吸収し、ラインブレイクを防いでくれます。

スイベルやリングとの結びを強固にする

リーダーは結束を行っても強度が低下しにくいという特徴があります。

ショアジギングではルアーの交換がしやすいようラインの先にスイベルやソリッドリングを使用するのが一般的ですが、PEを直接結んでしまうと強度が大幅に低下します。

しかしリーダーを使用すればこの問題が改善され、ラインが持つ張力を引き出すことが出来ます。

ショアジギングのリーダー素材は3種類

魚の画像

リーダーは使用している素材により特性が変化します。大きく分けると以下の3種類があります。

  • ナイロン
  • フロロカーボン
  • ナノダックス

それぞれの特徴を解説します。

特性といっても個別商品によって様々ですから、あくまで「こんな傾向なんだな」くらいに思っていただけたらと思います。

ナイロンの特性

その名の通りナイロンを使用して作られたリーダーです。

クッション性が高い

伸縮性に優れており強い力で引っ張ると27%ほど伸びます。この為、さきほど解説したショックを和らげる特性が強く出ます。

しなやか

柔らかい素材のため、太めのラインであっても結び目が締め込み易くノットが安定します。

比重が軽い

比重は1.14と軽いのも特徴のひとつです。水面に浮いているように見えますが厳密に言うとゆっくり沈んでいきます。

フロロカーボンの特性

ポリフッ化ビニリデンという高純度の樹脂が原料になっています。

伸びが少ない

伸度が20%前後とナイロンと比べて伸びの少ないラインです。ショック吸収は劣るものの、フッキングなどのロッド操作によるエネルギーがロスなく伝わります。

吸水しにくい

密度が高いため海水を吸い込みません。その為、劣化しにくく耐久性に優れています。

比重が重い

比重1.71と重い素材のため、ナイロンと比べて早く沈みます。よってルアーの浮上がりを抑えたい時などに重宝します。

ナノダックスの特性

ナイロンを原料としていますが、ナイロン同士の隙間を粒子で埋めることで高密度になったラインです。

ナイロンとフロロの特性が混在しつつプラスアルファの要素があります。(重複している項目は説明を割愛します)

  • しなやか
  • 伸びが少ない
  • 比重が軽い
結節強度が高い

結び目をつけてどのくらいの張力で破断するかを示す数値が一般的なラインと比較して40%アップしています。

引っ張り強度が高い

同じ太さのナイロンやフロロと比べて17%アップしています。

このようにナイロンとフロロの特徴を併せ持ちながら、強度が高いのがナノダックスの特徴となります。

ショアジギングのリーダーの選び方

釣り人の画像

リーダーは素材だけでなく太さも選ばなくてはなりませんので、初心者の方は迷うこともあるでしょう。そこで本項ではリーダーを選ぶときのポイントについて解説します。

初心者は使いやすさを重視

初心者の方はナイロンかナノダックスを推奨します。なぜかと言いますと、結びやすく結束強度が出せるからです。

初心者のうちは結束がうまくいきませんので、しっかり結んだつもりでもキャストしたときやファイト中にすっぽ抜けてしまうことがよくあります。その上、硬いフロロカーボンだとさらに結びの難易度があがり、釣りどころではありません。

ところがナイロンやナノダックスであればしなやかな素材のため、フロロと比較して締め込みが容易です。

素材を使い分けていくのは大切ですが結びに慣れるまではナイロンかナノダックスが良いでしょう。

太さ(号数)の選び方

太さ選びはさほど難しく考える必要はありません。

考え方としては、引っ張り強度が高いPEにリーダーの強度に合う号数を選択します。

以下の計算式に従えば簡単に目安を割り出すことができます。

PEの号数×20=ポンド数(lb)

ポンド数÷4=リーダーの号数

となります。例えばメインで使用しているPEが0.8号であれば

0.8×20=16ポンド(lb)

16÷4=4

よって4号のリーダーを選べば良いということになります。こうすることでメインラインの引っ張り強度を保つことができます。

1ポンドは約450gでこの数値はラインを引っ張ったときの破断強度を表しています。先の例で言うと16lbは7.2kgまでの負荷に耐えられるということになります。

以上のことからPEはリーダーの5分の1の号数で同じ強度があるという点も覚えておいてください。

また根ズレしそうな場所であれば基本となる太さ+~2号の範囲に設定するなどしてラインブレイクのリスクを減らしていきます。

釣りのスタイルに応じて素材を使い分ける

釣りに慣れてくると自分が得意な、あるいは好きなルアーをよく使用することになると思いますが、そういった自分のスタイルに合わせてリーダーを選ぶという方法です。

例えば、ナイロンは比重が軽く沈みにくい素材ですからトップウォータ―プラグと呼ばれる海面に浮くルアーをメインで使用するならピッタリなリーダーとなります。

反対にフロロは沈むラインですから底付近を中心に攻めたい時などに重宝します。

このようにスタイルに応じてリーダーを選んでいくことがルアーの操作性もとい、釣果を上げることにも繋がるでしょう。

詳しくは「ショアジギングにおすすめのリーダーを選び方から解説」でも触れていますので良かったらご覧下さい。

リーダーの使い方

魚の画像

ここではリーダーを使用方法について以下3点説明していきます。

  • 使用する長さを決める
  • PEラインと結束する
  • スイベルやソリッドリングに結束する

使用する長さは1ヒロが基本

初心者の方はリーダーをどのくらいの長さにするか迷われるかと思いますが、基本的には1ヒロにしておけば大丈夫です。

1ヒロというのは両手を広げた長さで約1.5mと言われています。ではなぜ1ヒロが良いのかと言いますと「ラインブレイクしにくい適度な長さがあって、キャストもしやすい」からです。

あまり長すぎるとPEとの結びがロッドのガイドに絡まることがありますし、反対に短すぎるとショックが吸収できなかったりしますが1ヒロであればこのバランスに優れます。

もちろん根ズレが起こりそうな場所で釣りをする場合は長めのほうがラインブレイクのリスクを減らせますので、適宜調整していきます。

長さ調整について詳しく知りたい方は「ショアジギングに使うリーダーの長さを最適化する方法」が参考になると思います。良かったらご覧ください。

PEラインと結束する

使用する長さが決まったら次にPEラインとの結束を行います。

結束方法はFGノットが最もポピュラーですが当サイトではレリックスノットを推奨しています。

  • 高い強度
  • 結びの安定感
  • 太いラインでも結べる

と結束に求める要素が詰まった理想形と言えます。

当サイトでは詳しい手順を紹介していますので、ご興味のある方は「ショアジギング向きなワンランク上のリーダーの結び方」をご覧ください。

スイベルやソリッドリングと結束する

最後にリーダーの先にスイベルやソリッドリングを結びます。

結束は強度が高いノットであれば何でも良いと思いますが、迷われる方はハングマンズノットをお試しください。

  • 高強度
  • 早い
  • 太いラインでも結べる

とショアジギングだけでなく様々なジャンルでも使えるノットですから、覚えておくとこの先も役立つはずです。

ハングマンズノットの手順は「ショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方」で解説しています。

リーダーを交換するタイミング

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リーダーは劣化しやすいため定期的に交換をしていくことなります。ここではその目安について解説します。

ナイロン

吸水しやすく紫外線の影響を受けやすいので交換頻度が最も高くなる素材です。できれば釣行ごとに交換しておきましょう。ただ釣行中であっても

  • ラインがヨレてきた
  • 傷が入っている
  • 白濁してきた

となれば交換してください。もちろん症状がラインの先だけであればカットすればOKです。

フロロやナノダックス

ナイロンと比べて劣化はしにくいですが、やはり毎回交換するのが理想です。

表面が硬いため傷が目立たないこともありますから、指でなぞって凹凸がないかチェックしてみると良いでしょう。傷の位置や度合いに応じてカットするか、交換するか判断してください。

わずかな傷や劣化を見逃したため大物とのファイト中にラインブレイクするのはよくある話です。大事な1本を逃さないためにもラインチェックはこまめに行いましょう。

ショアジギングのリーダー:まとめ

釣り人の画像

本記事の内容についてまとめると

  • リーダーはダメージや衝撃を受け止める大切な役割がある
  • 素材は3種類ある
  • 太さはPE号数×20が基本
  • 初心者はナイロンかナノダックスがおすすめ
  • 長さは1ヒロが基本で結束して使用する
  • 釣行ごとに交換しておきたい

となります。

ここまで読んでくださったのであればリーダーの基礎知識は十分身についています。あとは様々な商品を実際に試しながら、ご自身のタックルを進化させていただけたらと思います。

下記の記事もご参考になるかと思いますので良かったらご覧ください。

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TETSU
FP2級技能士 AFP 宅建取引士
釣り動画の見よう見真似で初めて早4年。今では釣れようが釣れなかろうが年中プラッキングをやるまでになりました。プラグは動かしているだけで楽しいよねって思える方、僕と仲良くなれそうです。

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