【解決】ショアジギングに使うリーダーの長さを最適化する唯一の方法

ショアジギングで使うリーダーの長さってどのくらいがいいのかよくわからないですよね。

「ブリを狙うなら3ヒロは必要です」

「ロックショアするなら最低5ヒロ」

巷では色んなアドバイスが飛び交っていますが

  • いまいちラインシステムに自信が持てない
  • 本命が掛かったときに獲れるか不安
  • 自分でリーダーの長さを判断できるようになりたい

という方も多いかと思います。

そこでこの記事では基本となるリーダーの長さとロングリーダーにしていく方法をご紹介します。

この記事を読むことで以下について理解することができるでしょう。

ポイント
  • 基本的なショアジギングのリーダーの長さ
  • リーダーの長さを最適にしていく方法
  • ライントラブルが起きた時の対処

読み終えたあとには自信をもってリーダーの長さを選択できるようになっているはずです。

それでは解説していきます。

リーダーの基礎知識から知りたい方は「ショアジギングのリーダーを徹底解説」をご覧ください。

目次

ショアジギングのリーダーの長さは1ヒロが基本

釣りの仕掛けを作っている様子

ショアジギングに使うリーダーの長さは1ヒロ(1.5m程)がもっともバランスに優れています。

理由としては以下が挙げられます。

  • 魚体でラインブレイクすることが少ない
  • クッションとしての機能が発揮できる
  • トラブルなくキャストできる

それぞれ解説します。

魚体でラインブレイクすることが少ない

リーダーの役割のひとつに魚の歯やヒレによるラインブレイクのリスクを抑えるというものがあります。

1ヒロもあれば全長1.5mまでの青物がバイトし、反転されてもヒレにPEは触れないということですから安心できる長さとなります。

そもそも全長1.5mを超える個体など、そう出会うこともないでしょうから魚体によるラインブレイクに対しては1ヒロあれば網羅できていると言えるでしょう。

しかし、長すぎて少々無駄があるのではないか?

という疑問もあるかと思いますので、この点については次項で補足していきます。

クッションとしての機能が発揮できる

リーダーのもうひとつの役割がクッション材としての機能です。

リーダー自体がゴムのように伸びることで

  • フッキング時の衝撃によるラインブレイク
  • ファイト中の口切れ
  • フック破断

といったリスクを抑えます。

リーダーの長さが1ヒロあれば10~15cm程は伸びるためクッションとしての機能が十分に期待できます。

反対に1ヒロより短くした場合、キャッチ率が低下する恐れがあるため注意が必要です。こういったリスクを負ってでも取りたいメリットがない限りは1ヒロを基準とすべきです。

トラブルなくキャストできる

リーダーの長さを1ヒロにするとキャストフォームの際、PEラインとの結び目はトップガイドより外に出ているはずです。

ということは結び目やライン同士の段差を原因とするライントラブルは非常に起こりにくいため

トラブル解消のための時間ロス=機会損失

を回避することができます。

また、結び目がガイドを通過するラインシステムと比較して飛距離が伸びるというメリットを得ることもできます。

ここでひとつ覚えていただきたいのが、リーダーの長さを1ヒロ以上取ることはライントラブルのリスクが高まっていくということです。詳しくは後述しますが、根ズレ対策とライントラブルはトレードオフの関係になります。

まとめ

  • 魚体でラインブレイクしにくい
  • クッションとして機能する
  • トラブルなくキャストできる

以上3点の理由から基本的なリーダーの長さは1ヒロを推奨します。

補足情報

リーダーの長さが1ヒロでキャストする場合、PE部分に指を掛けることになるため

  1. 指が切れないか心配
  2. PEラインを傷めないか気になる

という声を耳にすることがあります。

①についてはフィッシンググローブあるいはフィンガープロテクターを使用すれば解決です。

②についてはダメージが蓄積する前にノットを組み直すかロングリーダーで対処します。

リーダーを長くしなければならない場面とは

磯の画像

リーダーの長さは1ヒロを基本としつつも、それより長くしたほうがよい場面というのは魚に走られる可能性があって、且つ根が荒い時です。

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、大事なことなのでもう一度言います。

重要

魚に走られる可能性があることと、根が荒いという2つの条件が重なることが想定できてはじめてロングリーダーを検討していきます。

極端な例を挙げますが

  • サーフで80~100cmクラスのブリが湧いている
  • 根の荒い磯でヤズが湧いている

このどちらもロングリーダーにする必要はないと言えます。つまりどれだけ魚に走られようと障害物がなければラインブレイクする確率は低いですし、根が荒くとも突っ込みを抑え込むことができれば問題ないわけです。

このように、リーダーの長さを検討していく上では

  • アングラー自身のファイトスタイル
  • タックルの強さとターゲットとの力関係
  • 根の荒さ

等を考慮すべきであり、走られる可能性の有無を(ある程度)見極める必要があります。

チェックポイントとしては以下を参考にして下さい。

  • ごり巻きスタイルではなく溜めて寄せるスタイル
  • シーバスタックルを流用している
  • 細軸のフックを使用している
  • 足場の悪い場所のためドラグを弱めに設定している

上記に該当する項目があれば魚に走られる可能性があるのでロングリーダーを検討してください。

また魚が走る可能性が高いタイミングというのがあり、それは魚からアングラーを認識できる距離まで寄せた時です。立ち位置から言うと15~20mに差し掛かったあたりになります。

なので、この範囲内にブレイクやシモリがある場合もロングリーダーにするべきだと言えます。

根ズレによるラインブレイクを減らすためには耐摩耗性を高めたリーダーにすることも重要です。詳しくは「ショアジギングにおすすめのリーダー」をご覧ください。

ショアジギングに使うリーダーの長さを最適にしていく方法

仕掛けを作っている様子

リーダーを長くする目的は根ズレ発生から魚を止めるまでの時間を稼ぐことにあります。つまり走らせないことが前提にあり、それまでの補助的役割だということを意識してください。

これらを踏まえ、自分にとって最適なリーダーの長さに到達するまでの手順としては

  1. メインとなるターゲットの走る距離の把握(体感で構いません)
  2. 手元に根ズレの感触が伝わってからハンドドラグで止まるまでの時間
  3. リーダーの長さ決定

という流れになります。

イメージがしづらいかもしれませんし、ある程度の経験と試行錯誤が必要となる工程となります。参考までに私のケースを取り上げておきます。

走る距離

私のタックルセッティングだとメインとしている80~100cm(5~7㎏)クラスにドラグを出されると1秒間に1.5~2m程ラインを出されます。

止まるまでの時間

根ズレ発生からハンドドラグで止め切るまでにおよそ2~3秒かかります。

リーダーの長さ

2m×3秒+余力分として3mの計6ヒロリーダーを入れています。

このように上記のサイクルを回しながら自分流の無駄のない長さに調整していきます。ここを雑にやってしまうとライントラブルに繋がりますし、その対処の意義すら不明確になってしまいますので試行を重ね確度を上げていきます。

なお、キャッチ率を上げるためにはリーダーの長さだけでなくリーダーの結び方も重要な要素です。詳しくは「ショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方」をご覧ください。

リーダーの長さを増してトラブルが起きた時の対策

考えている釣り人

前述の通り、リーダーを長くすればするほどライントラブルのリスクはあがります。起こり得るものとしては

  • エアーノット
  • ガイドへの糸絡み
  • 飛距離低下

などがあります。ここではこれらの対策方法を4つご紹介します。

対策方法
  • ハーフヒッチ
  • ナイロンリーダーへ変更
  • スペーサーシステムを取り入れる
  • RGガイドのロッドへ変更

それぞれ解説していきます。

ハーフヒッチ

エアーノットやガイドへの糸絡みの対策として有効です。

PEとリーダーの編み込み部分からさらにPE本線に対して20cm程ハーフヒッチを施すことで段差を埋め、ラインのバタつきを抑制します。

時間はかかりますがコストがかからないため、まずは試しておきたい手段と言えます。

ナイロンリーダーへ変更

ナイロンリーダーの画像
出典:YGK

飛距離が低下した時の対策になります。

ナイロンはフロロと比べ巻き癖が少なく、ライン放出の際にガイド内へ収束しやすい特徴がありますので無駄な抵抗を減らすことができます。

スペーサーシステムを取り入れる

スペーサーシステムの画像

これもエアーノットやガイドへの糸絡み対策として有効です。

スペーサーとはメインPEとリーダーの間にもう1本加えたPEラインのことです。これによりライン間の段差をなくし、スムーズな放出を促します。

システムが複雑になるため、敬遠されている方も多いですが効果は絶大です。またスペーサー自体が根ズレに強い商品があるなど、副次効果にも期待できます。

関連記事:【ロックショア向け】スペーサーラインシステムについて解説

RGガイドのロッドへ変更する

RGガイドのロッド
出典:Zenaq

全てのライントラブルに有効な選択肢です。RGガイドのロッドには

  • ロッドとラインとの摩擦抑制
  • ライン放出の収束化

といった恩恵があるため、ロングリーダーとの相性に優れています。しかしRGガイドのロッドは高額な上、重量もアップしますので最終手段としてよく検討する必要があります。

以上、4つの対策法をご紹介しました。

  • ハーフヒッチ
  • ナイロンリーダーへ変更
  • スペーサーシステムを取り入れる
  • RGガイドのロッドへ変更

これらを適宜取り入れることで、トラブルのない理想的なリーダーの長さにすることできますので是非参考にしてください。

ショアジギングに使うリーダーの長さ:まとめ

釣り人の画像

ショアジギングに使うリーダーの長さについてまとめると

  • 長さは1ヒロが基本
  • ロングリーダーは必要性があるかを見極めて検討する
  • リーダーは魚の走りを止めるまでの長さに調整していく
  • ライントラブルに対処していく

となります。

リーダーの長さを最適化していくことは釣果を伸ばすうえで欠かすことのできないプロセスです。是非この記事も参考にしながらあなた流のシステム構築に活かしていただけたらと思います。

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TETSU
FP2級技能士 AFP 宅建取引士
釣り動画の見よう見真似で初めて早4年。今では釣れようが釣れなかろうが年中プラッキングをやるまでになりました。プラグは動かしているだけで楽しいよねって思える方、僕と仲良くなれそうです。

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