ロックショアリールのおすすめ4選を紹介!選び方からわかりやすく解説

ロックショアを始める上で重要となるのがリール選び。

モデル、番手、ギア比など自分にとって何が最適なのか悩んでいる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

そこで本記事ではロックショアでメインとなる5~10㎏クラスをターゲットとする方を対象に以下について解説します。

内容
  • ロックショア専用リールが必要な理由
  • ロックショアリールを選ぶポイント
  • おすすめのロックショアリール

お読みいただければきっと参考になるかと思いますので是非最後までお付き合いください。

関連記事:ロックショアの装備

目次

なぜロックショア専用リールが必要なのか

ロックショアの画像

ロックショアでは専用リールとしてSW機が必要となります。

その理由としては以下3つの要素が欠かせないからです。

理由
  1. 太糸が巻けるラインキャパ
  2. 高い防水性能
  3. 強い負荷に耐えられる剛性(耐久力)

それぞれ解説します。

太糸が巻けるラインキャパ

ロックショアで大型青物とファイトするのに必要なPEは少なくとも4号です。

4号を十分巻ける番手は8000番からであり、そうなると必然的に汎用リールは除外されSW機一択となります。

補足

大体5~8㎏のドラグ設定でファイトしますがこの負荷に耐えるライン強度が(結束による強度低下も考慮して)4号からとなります。

高い防水性能

ロックショアではタックルが潮を被ってしまうことはもちろん、岩に打ち寄せた波が霧状になって常に当たっているような状況です。

このような環境からリールを保護するには高い防水性能が不可欠となります。

負荷に耐えられる剛性

とにかく頑丈なボディとギアが必要です。

というのも、常に重たいジグや大型プラグを巻き続ける上、魚が掛かれば強引に巻き取らなければならないこともあり、軽さを重視した汎用リールでは負荷が掛かり過ぎます。

1度しか行かないならともかく、これらを今後も続けていくのであれば剛性(耐久力)は重視すべきです。

このように、SW機は汎用性を削いだ分ハードな環境にも適しています。

ロックショアのリール選びにおいて「重いのが嫌」とかそういうのは考慮しませんのであしからず

ロックショアリールを選ぶポイント

ロックショアの画像

ロックショアではSW機が必要とお話ししましたが、ここから選び方について、私の考えも交えつつもう少し深掘りしていきたいと思います。

選ぶポイント
  1. 使用するPE号数は決めておく
  2. ギア比はプレイスタイルで決める
  3. 番手は3択
  4. 互換性ならダイワ、軽さならシマノ

上記4点それぞれ見ていきましょう。

PE号数を決めておく

リールを選ぶためには、まず使用するメインラインの号数決めておきましょう。

そのためには自分がどれくらいのドラグ設定でファイトできるのか把握しておく必要があります。

先程も触れました通り、(ロッドをしっかり曲げた状態で)5~8㎏ほどが一般体型の方でも十分耐えられる負荷となりますので4号が基準となります。

ターゲットが100cmを優に超えてくる場合や地形が悪くラインが一切出せない場合であればさらに号数を上げていきます。

号数とドラグ設定の目安
  • PE5号:ドラグ設定7~10㎏
  • PE6号:ドラグ設定9~12㎏

ただ上記のようなセッティングは慣れが必要と言うか、足場の悪い場所だとかなり危険を伴うので対応しているロッドをお持ちであれば適当なリール等でテストした上で決めていくと良いかと思います。

  • PE2号でもノット強度出せていれば上記のドラグ設定でテストくらいは出来ます。
  • 負荷の感じ方はロッドの「曲がり」や「粘り」などの特性によっても変化します。

号数を上げても耐えられなければ意味ありませんので、迷ったら4号でOKです。そのほうが飛距離も出て魚に出会える確率も上がります。

このようにロックショアゲームでは自分がコントロールできる最大のプレッシャーかけつつ素早く獲ることを意識しながらラインを決めますが、使用するルアーで号数を決めるという考え方もあります。

  • ジグのように「魚が居る場所に送り込んで釣る」なら飛距離が出る4号が良い。
  • プラグのように「魚を寄せて釣る」なら飛距離を落としても強気に攻められる5~6号が良い。

みたいな選び方も良いと思います。

関連記事:ロックショアのおすすめロッド

プレイスタイルからギア比を決める

号数が決まったら次はギア比を決めます。

ここで言うプレイスタイルというのは使用するルアーのことでして

  • ジグメインでアプローチするならハイギア
  • プラグメインでアプローチするならエクストラギア
  • どちらも使用するならハイギア

になります。

ポイント

バーチカルな要素もあるショアジギングは跳ね上げた分の巻取とトルクのバランスに優れるハイギアが最も扱いやすいです。

一方でトップなどの横の釣りであれば巻取量が多いエクストラギアが最適です。

上級者向けですが深場や潮流が速いエリアではパワーギアという選択肢もあります。

この機会に普段私が感じていることもお話ししますと、ジグ用として8000HG,プラグ用として14000XGと基本的にタックルを分けているのですが、たまにハイギアでプラグを使用してみるとテンポが悪く感じます。

というのも、ロングジャークをニュートラルにしながら普通に巻いても糸ふけを素早く回収しきれなのでワンアクションが長くなるからです。

またショートとロングジャークのコンビネーションなどの「間の取り方」も感覚的に掴みづらく、結果アクションのスピード感が落ちるため(エクストラギアと比べて)見切られやすい印象を受けます。

一方、エクストラギアでジグの扱いはどうなのかと言うと、スローピッチなジャークが不可能なのでジグアクションの幅が狭まります。

なのでハマらないときはもう全然釣れません。

というわけでジグならハイギア、プラグならエクストラギアが鉄板かなと思います。

どちらも併用する場合のバランス取りについては次項で触れます。

番手は3択

これまでの流れでPEの号数、プレイスタイルが決まれば番手は以下の3択になります。

候補となる番手
  • 8000ハイギア
  • 10000ハイギア
  • 14000エクストラギア

GTやマグロ狙いの18000番はここでは除外します。

それぞれ解説します。

8000ハイギア

PE4号でジグメインの場合、最有力となる番手です。

ただ8000番はメーカー選びが結構重要なポイントになるので、次項で詳しく解説します。

10000ハイギア

  1. PE5~6号でジグメイン
  2. 号数問わずジグとプラッキングを併用する(4号なら下巻きすればOK)

という場合におすすめの番手です。

①についてはラインキャパ的に8000では足りないので説明不要かと思います。

②については前項で解説しました通りプラッキングの使用感を少しでも向上させるためです。8000番と10000番では1回転当たりの巻取量が10cm差あるかないかですが、数回転させるジャーキング中では体感できるほど差がでます。

ギア比の差をスプール径で補う感じです。

14000エクストラギア

ラインの号数問わずプラッキングメインなら断然おススメです。(というかエクストラは14000しかありません)

理由については先程触れました通り

  • 圧倒的に操作性が良い
  • 見切られにくい(気がする)

からです。

PE4号でタックルを組みたい場合「大きすぎるかも」と心配になるかもしれませんが大丈夫です。下巻きすれば良いですし、飛距離も出ますんで全然アリです。

互換性ならダイワ、取り回しの良さならシマノ

ロックショア用のリールを検討するうえで外せないのがスプールの互換性に関する知識です。

追々遠征などに伴ってライン号数を上げたくなった場合に対応できるかどうかに関係してきますので要チェックです。

特に8000番を検討中の方に深く関係します。

まずダイワの21セルテートSWと20ソルティガについてですが、以下の同じ枠内であればすべて互換性があります。

ダイワのスプール互換

21セルテートSW:8000~14000番

20ソルティガ:8000~14000番

モデル間でもスプールの互換性があります。

一方、シマノの21ツインパワーと19ステラの互換性は以下の通りです。

シマノのスプール互換

21ツインパワーSW:8000番

19ステラSW:8000番

21ツインパワーSW:10000~14000番

19ステラSW:10000~14000番

同番手ならモデル間で互換性があります。

というように8000番のみ専用ボディとローターを搭載したため互換性を犠牲にしていますが、その代わり2号クラスPEにも対応できるような取り回しの良さと軽量化を実現しています。

なので、8000番にするなら「互換性(汎用性)重視のダイワ」か「専門性重視のシマノ」かで選ぶことなります。

例えばですけど

  • 別途用意した8000スプールに2~3号巻いて根魚や中型青物にも対応したい=シマノ
  • ゆくゆくは5~6号が必要なさらなるビッグゲームも視野に入れている=ダイワ

みたいな感じになるんじゃないかと思います。

少しでもシマノで互換性を持たせたいなら10000番以上まで上げるしかありません。それでも8000番のスプールが取り付けられない点は留意しておいてください。

ロックショアリールおすすめ4選

ロックショアの画像

ここからロックショアでおすすめするリール下記4モデルを紹介します。

ロックショアおすすめリール
  • ダイワ:セルテートSW
  • ダイワ:ソルティガ
  • シマノ:ツインパワーSW
  • シマノ:ステラSW

あわせて

  • セルテートSWとソルティガ
  • ツインパワーSWとステラSW

で迷っている方も結構いらっしゃるかと思いますのでそれぞれの違いについても触れていきます。

ダイワ:セルテートSWとソルティガ

ではまずセルテートSWとソルティガの違いについて見ていきましょう。

異なる点
  • ドラグ
  • ローター
  • 防水性

それぞれ解説します。

ドラグ

ドラグノブの素材に違いがあり、ソルティガはアルミ製、セルテートSWは樹脂製を採用しています。そのため放熱性はソルティガが上です。

またドラグワッシャー数もソルティガ14枚、セルテート9枚と違いがあるためメンテや交換頻度に差が出ます。

なので「数釣れる」や「オフショアもやる」とかであればソルティガの方が安定且つコスパは良いんじゃないかと思います。

ローター

こちらも素材に違いがあり、ソルティガはアルミ、セルテートSWはZAIONが採用されています。

強度に関してはZAIONでも十分なんで気にする必要はありませんが巻き感と重量に違いがでます。

ソルティガは巻き始めは重く感じるものの慣性が働くのでトルクが出ます。一方でリーリングをピタッと止めるなど繊細な巻きを必要とするならセルテートという感じです。

「深場でジギングもするなら巻き出しが軽いものを」という考え方もありますのでこの辺りはお好みかと。

防水性

マグシールド機構を積んでいる箇所に違いがあり、ソルティガはフル装備、セルテートSWはドライブベアリングが非搭載です。

とはいえ潮がバッシャバシャかかるならともかく、普通の磯場であればセルテートSWの防水性能でも十分です。

というわけで普通に1日に1本獲れるかどうかのシビアなロックショアをやる分にはセルテートでも十分です。

しかし僅かな隙も許さない完全無欠で挑むなら断然ソルティガです。

続いて同番手ごとにスペック比較表を作成しましたので参考にしてください。

8000-H

スクロールできます
機種巻取長さ
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリングボール/
ローラー
ハンドル長
(mm)
ハンドルノブ
セルテートSW1115.8625253-400
4-300
8/180ハイグリップエッグ
ソルティガ1115.8655253-400
4-300
12/180エッグ
セルテートSW ソルティガ比較表

10000-H

スクロールできます
機種巻取長さ
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリングボール/
ローラー
ハンドル長
(mm)
ハンドルノブ
セルテートSW1185.8630254-400
5-300
8/180ハイグリップエッグ
ソルティガ1185.8655254-400
5-300
12/180エッグ
セルテートSW ソルティガ比較表

14000-XH

スクロールできます
機種巻取長さ
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリングボール/
ローラー
ハンドル長
(mm)
ハンドルノブ
セルテートSW1346.2635255-400
6-300
8/180ハイグリップエッグ
ソルティガ1346.2665255-400
6-300
12/180エッグ
セルテートSW ソルティガ比較表

シマノ:ツインパワーSWとステラSW

では先程と同様にツインパワーSWとステラSWの違いについて見ていきましょう。

異なる点
  • スプールリング
  • ラインローラー
  • ベイルアーム
  • ドラグ座金

それぞれ解説します。

スプールリング

バリアコートスプールリングといって、スプールエッジに耐摩耗処理を施してラインへのダメージを抑える技術特性があるのですが、これがステラには搭載されています。(ツインパ非搭載)

ライン保護だけでなく飛距離にも関係してくる部分なので結構重要な要素ではあります。

ラインローラー

ステラにはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)ラインローラーが搭載されています。

これは摩擦を低減してラインの消耗を抑えるという働きがあります。

ライン交換の頻度や限界ファイト中のラインブレイク確率なんかに影響してきます。

ベールアーム

素材に違いがありまして、ステラSWはチタン、ツインパSWはステンレスとなります。

「チタンのほうが軽くて丈夫」そのくらいです。

ドラグ座金

両者の分解図によるとドラグ座金の価格が大きく違うのでおそらくカーボン素材が全然違うものと思われます。

「耐久性が違う?」のでしょう多分。

流石フラッグシップモデルと言うか一切スキが無いステラSW。

一方、ツインパSWは高い基本性能を備えつつオーバーな耐久性と付加価値を削いでコストダウンしたという感じです。

ツインパワーSWで十分すぎる性能と理解しつつも、ステラSWというブランドを得るかどうかの葛藤もある。そんな心境なんじゃないでしょうか。(経験済みですからよく分かります)

ご予算を含めよく検討なさってください。

ダイワ同様、番手ごとに比較表を作成しましたので参考にしてください。

8000HG

スクロールできます
機種最大巻上長
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
実用ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリング数BB/
ローラー
ハンドル長さ
(mm)
ハンドルノブ
ツインパワーSW1075.661525
14
3-410
4-300
5-250
10/175オーバルラウンド
ステラSW1075.662525
18
3-410
4-300
5-250
13/175ラウンド
ツインパワーSW ステラSW比較表

10000HG

スクロールできます
機種最大巻上長
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
実用ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリング数BB/
ローラー
ハンドル長さ
(mm)
ハンドルノブ
ツインパワーSW1165.665525
14
4-400
5-300
6-250
10/175ラウンド
ステラSW1165.667025
18
4-400
5-300
6-250
13/175ラウンド
ツインパワーSW ステラSW比較表

14000XG

スクロールできます
機種最大巻上長
(cm/1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
実用ドラグ力
(kg)
糸巻量PE
(号ーm)
ベアリング数BB/
ローラー
ハンドル長さ
(mm)
ハンドルノブ
ツインパワーSW1346.266025
14
6-300
8-200
10-165
10/180ラウンド
ステラSW1346.267525
18
6-300
8-200
10-165
13/180ラウンド
ツインパワーSW ステラSW比較表

おすすめのロックショアリール:まとめ

ロックショアの画像

この記事では以下について解説しました。

まとめ
  • ロックショア専用リールが必要な理由
  • ロックショアリールを選ぶポイント
  • おススメ4選

SW機は値段が高いだけに結構勇気が要る買い物です。ぜひ本記事を参考にしながら失敗しないよう選んでいただけたらと思います。

紹介したリール

別記事にて釣具代を稼ぐ自己アフィリエイトの始め方を解説していますので良かったらご覧ください。

私も利用してステラSWを手に入れることができましたので参考になると思います。

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TETSU
FP2級技能士 AFP 宅建取引士
釣り動画の見よう見真似で初めて早4年。今では釣れようが釣れなかろうが年中プラッキングをやるまでになりました。プラグは動かしているだけで楽しいよねって思える方、僕と仲良くなれそうです。

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