ショアジギングをしているとリーダーとジグの結び方で悩むことはありませんか?
- 強度があって安心できるノットはないだろうか?
- 直結にするとジグを交換するたびにリーダーが短くなってしまう
- 素早くジグ交換ができるようにしたい
- 太いラインでも結びやすいノットはないか?
など、多くの疑問が湧くかと思います。
そこでこの記事では、リーダーとジグの接続順序や結び方を徹底解説します。
読んでいただければ上記の悩みはすべて解決しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
リーダーの基礎知識から知りたい方は「ショアジギングのリーダーを徹底解説」をご覧ください。
ショアジギングに最適なリーダーとジグの接続順
最初にリーダーとジグの接続順についてご説明します。
リーダー➡ローリングスイベル➡スプリットリング➡ジグ
これが正しい順序です。画像付きで詳しく解説していきます。
ここはノットを施す箇所になります。(詳しくは後述します)
結ぶ対象はスイベルの代わりにソリッドリングでも良いですが、それぞれ特徴があります。
- ローリングスイベル
-
ジグの回転をいなすことができるためラインの捻じれを防ぐことができます。ラインの強度低下が気になる方はスイベルにするとよいでしょう。
- ソリッドリング
-
回転することがないため、ルアーが水流を受けることで発揮するアクション性能を引き出すことができます。プラグも多用される方は検討してみてください。
プライヤーを使用して接続していきます。
アシストフックはスプリットリング内に通すため、このタイミングでフックも装着しておくと良いかと思います。
ここもプライヤーを使用して接続します。
ジグの交換をしたい場合は、アシストフックはそのままでジグのみ行います。
ただジグのサイズが大きく変わる場合は、フックサイズが合わなくなるためフックも同時に交換します。
この方法であればジグの交換をスピーディーに行うことができます。
なお、「スイベル+スプリットリング」の部分はスナップで代用することが可能ですが、青物とのファイトでは強度不足になるためおススメはできません。
耐久力の高いスナップもありますが、プライヤーを使わないと開閉できない物やシャクっている最中に開くトラブルがあったりと不便な点が目立ちますのでやはり基本的な接続が一番かと思います。
ショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方
リーダーとスイベル(ソリッドリング)の結び方はハングマンズノットを推奨します。
理由としては以下3つが挙げられます。
- 強い
- 早い
- 太いラインOK
それぞれ解説していきます。
ハングマンズノットの強度
ハングマンズノットは強度が高くショアジギングに最適な結び方と言えます。
ユニチカ公式による結束強度は98%と、ほぼラインの能力を引き出すことが可能となっています。
当サイトでも強度テストを行いましたので検証内容と結果をご覧ください。
使用した道具
- 16lbのリーダー(8㎏)
- ラインブレーカー
- デジタルスケール
測定方法
- スイベルにノットを施して切れるまで引っ張る
- 切れたときの負荷を記録
結果
検証 | 切れた負荷 | MAXに対する割合 |
---|---|---|
1回目 | 7.6kg | 95% |
2回目 | 7.0kg | 87% |
3回目 | 7.2kg | 90% |
平均 | 7.2kg | 90% |
私の技術では98%に及ばないものの十分な強度を得ることができています。
これなら安心して強気なファイトがてきるでしょう。
なお、PEとリーダーの結束強度を高めたい方は「ショアジギング向きなリーダーの結び方」をご覧ください。
ハングマンズノットの所要時間
スピーディーに組むことができるのもハングマンズノットのメリットです。
先程と同様に所要時間を計測してみました。
検証 | 所要時間 |
---|---|
1回目 | 38秒 |
2回目 | 37秒 |
3回目 | 38秒 |
平均 | 38秒 |
ピンとこないかもしれませんが比較的早く組むことができるノットと言えます。
というのも、以前はイモムシノットを使用していましたが強度は良くても結び直すのが手間に感じていました。
イモムシノットの所要時間は以下のようになります。(8セット+エンドノット)
検証 | 所要時間 |
---|---|
1回目 | 2分40秒 |
2回目 | 2分51秒 |
3回目 | 2分46秒 |
平均 | 2分45秒 |
平均マイナス2分7秒と非常に高速化しています。
少ないチャンスタイム中でもロスなく結び直せる点はメリットとなるはずです。
ハングマンズノットは太いラインでも結べる
ハングマンズノットは80~140lbのリーダーでも難なく結ぶことができます。
太いラインにありがちなゴワつきがないため
- 摩擦によラインブレイク
- すっぽ抜け
といったトラブルを回避することができます。
磯などで太いリーダーを使用することが多いショアジギングにマッチしたノットと言えるでしょう。
ノットを正確に行うためにはリーダーの素材選びも重要なポイントとなります。詳しくは「ショアジギングにおすすめのリーダー」をご覧ください。
ハングマンズノットの手順
ハングマンズノットの結び方を以下5STEPで解説します。
- スイベルorソリッドリングにラインを通す
- ラインで輪っかを作る
- 4回巻きつける
- 端糸を輪っかに通す
- 締め込む
リングの上から下へラインを通します。
※太いラインの場合、スイベルやソリッドリングをプライヤーで摘まんでおくと後々結び易くなります。
理由
- テンションが効いてラインがバタつかない
- 巻きつける段階でラインが捻じれるのを防ぐことができる
- 後々締め込みがしやすい
ラインの上に重ねて輪を作ります。
輪っかの交差部分と本線を重ねて左手の親指と中指で持ちます。
本線と折り返したラインに対して手前から奥へ4回巻きつけていきます。
※この工程が難しく感じる方は以下を参考にしてください。
巻きつける時のコツ
左手のフォーム
- 親指と中指は輪っかの交差部分と本線を重ねて摘まんでる状態
- 人差し指はフリー
右手のフォーム
- 中指+薬指+小指でルアー(あるいはプライヤー)を軽く握る
- 親指、人差し指はフリー
巻きつけ方
右手の親指と人差し指を使って巻きつけます。
このとき左手の人差し指で巻きつけ部分が崩れないよう押さておくとやり易くなります。
奥から手前に向かって端糸を通します。
左手で巻きつけ部分が解けないよう押さえながら、右手の空いている指で輪っかに通します。
輪っかに通した端糸を歯でつかんでゆっくり引っ張ります。
ある程度結びのコブが出来たら端糸を引っ張るのを一旦やめてください。
- 巻きつけたラインが重ならないよう左手の人差し指で軽く押さえながら引っ張ります。
- 強い摩擦が掛からないよう注意してください。
次は左手で本線をゆっくり引っ張ります。
するとコブがスイベル側へ移動すると思います。このタイミングで結び目を湿らせて下さい。
湿らせた後は本線と端糸を引っ張って本締めしていきます。
- 本締めが甘いとラインが擦れて強度が激減しますのでしっかり行いましょう。
- ラインが太くてで締めにくいときはラインブレーカーがあると便利です。
最後に端糸をカットして焼きコブを作れば完成です。
お疲れ様でした。
ショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方まとめ
ショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方についてまとめると
- リーダーとジグの接続順はリーダー→スイベル(ソリッドリング)→スプリットリング→ジグ
- リーダーとジグの結び方はハングマンズノットを推奨
となります。
正しい接続と信頼できるノットを行えば安心してショアジギングを楽しむことができます。是非この記事を参考にあなたのシステムに取り入れていただけたらと思います。
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