ルアーで青物を釣ってみたいです!初心者にもわかるよう色々教えてください。
承知!年中青物を追っかけてる僕がお答えしましょう!
海の食物連鎖で言うところの捕食者である青物。
その大きさと強烈な引きは正に強者。
モンハンで言うところのリオレウスみたいなもんだよね。
青物釣りは一筋縄ではいかないからこそ楽しいし何よりロマンがあります。
そんな青物ハンターを目指すあなたに僕が伝えたいことは以下3つ。
- ターゲットを知る
- 主な釣法
- 適した仕掛け(タックル)と扱い方
早速見ていこう!
ターゲットはこいつらだ!
まず青物といってもその種類は様々。「種類」「大きさ」で分けるとこんなにいます。
- ブリ系
-
ヤズ<ワラサ<ハマチ<ブリ
- ヒラマサ系
-
ヒラス<ヒラゴ<ヒラマサ
- カンパチ系
-
ネリ<ネリゴ<カンパチ
- サワラ系
-
サゴシ<ナギ<サワラ
これにあと「マグロ」「カツオ」「シイラ」なんかも青物で、これ全部がターゲット。
一番大きい子だと80cm以上で重さは5kgを優に超えてきます。
漁師さんしか釣れないイメージの魚がホントに釣れちゃいます。
デカければデカいほど引きも強烈で釣るのが難しい。なので狙ってる大きさによって装備も変わります。
- 狙いが大きいほどヘビーな装備
- 狙いが小さいほどライトな装備
という認識でOK。
縛りプレイはともかくレウス狩るのにハンターナイフで行きませんよね?それと同じです。
詳しくは後ほど解説するよ
どこに行けば遭遇する?
青物は回遊魚といって、その名の通りエサを求めて常にウロウロしています。
いわば家なき子。
なので、どこにいるか正直わかりません。
が、その習性を考えればアタリをつけることは可能。
着目すべきは以下2つ。
- 潮通しが良いところ
- エサとなる小魚が溜まっているところ
潮通しが良いところ
外洋に面していて、たくさん潮が流れているところです。
イメージとしては池みたいなとこじゃなくて川。
青物は潮の流れに乗ってウロウロしてますから、流れが良いところで待ち伏せです。
具体的にはこんなところ。
- 外洋に面した堤防
- 沖堤防
- 地磯
- 沖磯
- 外洋に面した堤防
-
「堤防でそんなの釣れるの?」
と思われるかもしれませんが釣れます。
潮通しさえよければ堤防だろうと関係なし。
僕らが思っている以上に身近なところを泳いでたりするわけです。
足場も良く、障害物も少ないので最初の内は堤防がおススメ!
- 沖堤防
-
船で渡してもらえないと行けない堤防のことです。
陸からの距離にもよりますけど、潮通しが良いことがほとんど。
釣れる気しかしません。
TETSU渡船をお願いするハードルはあるものの足場もよく快適に釣りが楽しめます。
- 地磯
-
陸続きの磯のことです。
こういうところも潮が通っているので青物に出会える確率は高い。
ただ、足場が悪いので転倒したり落水する危険があります。慣れた上で、装備も揃ってから挑戦しましょう。
- 沖磯
-
船で渡してもらう磯のこと。
船長が実績のある場所に渡してくれますから一番釣れる確率が高いです。
TETSUどうしても釣りたいときは課金だ!
が、やっぱり危険が伴うので慣れてからいきましょう。
ザックリですがこのようになります。
堤防<地磯<沖堤防<沖磯
また地元の釣具屋さんに尋ねてみるのも一つの手。良い場所を教えてくれますよ!
エサとなる小魚が溜まっているところ
エサとなる魚のことを「ベイト」っていうんですが、このベイトが居れば青物は追ってきます。
極端な話、潮通しがそこまで良くなくてもベイトさえ居れば何とかなったり。
なので、ベイトが居そうな場所を探すっていうのが大事!
- 入江
- 湾内
- 河川が流れ出るとこ
- 入江や湾内
-
ベイトは遊泳力が無いんで風とかに押されてこういった場所に溜まったりします。あと台風なんかでシケる前に避難場所としてやってきたり。
- 河川の流れ込み
-
山から運ばれてきたプランクトンを食べるためにベイトが集まってきます。
- 風向きを見て溜まりそうな地形をグーグルマップを使って予想してみる
- 川(生活排水は除く)が流れ出るところを把握しておく
潮通しがよくベイトも溜まりやすい場所があれば激熱!
いつが釣れやすい?
やっぱり釣るためにはタイミングはとても大切!
青物が「岸際に寄ってきやすい時期」や「よく食べる時間帯」というのがあるので、サラッと覚えておこう。
時期
一般的には3月~12月と言われていて、これ何でかっていうとポイントは海水温。
魚は寒いのが苦手なので低温期は沖の深ーいところにいます。
水温がある程度高くなると岸にも寄ってきます。
僕が目安にしてるのは15℃。
なので、地域によって多少時期は前後します。
あとこの期間でも全国共通で特に熱いのはやっぱり9月~12月初旬の秋。
この時期は魚にとって水温が丁度良く、ベイトも豊富にあるからです。
毎日釣りに行きたいレベルで釣れまくる。
あと魚種によっても時期のズレがあって、例えば青物御三家と言われる
- ブリ
- ヒラマサ
- カンパチ
の3種を例にすると、高温への対応力は
カンパチ>ヒラマサ>ブリの順になります。
なので、「カンパチは夏のほうが釣れやすい」とかはあります。
小難しい話もしましたが青物全体で言うと「温かくなってきたら釣れて、特に秋はハイシーズンなんだね」って思ってもらえればOKです。
時間帯
朝日が昇りはじめた薄暗い時~地平線にお日様が顔を出しきるまでを「朝まずめ」と言うんですが、この「朝まずめ」が狙い時です。
海の生き物の活性が上がるからですね。
原理はこう
- 太陽の上昇と共に植物性、動物性プランクトンの活性が上昇
- プランクトンを食べるために小魚のスイッチが入る
- 小魚を食べるために青物がやる気出す
偉い方の調査によると、青物は朝に1日に必要なエサの6,7割を朝に捕食するそうです。
早起きしないといけないけど、青物狙うなら「朝マズメ」は意識しておこう!
「じゃあ朝マズメ以外は釣れないの?」っていうとそうでもありません。
もちろん、正午や夕方に釣れることもあります。
自然が相手ですから実際には「ベイトの有無」や「潮の流れ」など色々な要素が絡んでます。
単純に確率だけの話をすると朝マズメって感じです。
どうやって釣るの?
ルアーで青物を釣る方法は
- ショアジギング
- ショアプラッキング
の2種類があります。
「ジグ」というルアーを使う釣法なので「ショアジギング」
「プラグ」というルアーを使う釣法なので「ショアプラッキング」
って呼ばれてます。
ではそれぞの釣法について見ていきましょう。
ショアジギング
まずジグについてですが、こんな見た目をしています。
魚の形はしていますが、「鉛」や「タングステン」などの金属で出来た代物です。
- キャスト(ルアーを投げること)すると80~100mの長距離飛ばせる
- 深い場所まで早く沈む
といった特徴があるため、沖の深場にいる青物も射程に収めること可能。
操作方法は簡単で「ワンピッチジャーク」というテクニックだけ覚えればOKです。
- ジグをキャストする
- 糸ふけを取る(風などによる糸の弛みを「糸フケ」といいます)
- 糸を出してボトムを取る(底まで落としきることを「ボトムを取る」といいます)
- ワンピッチジャークを開始
- 以降③④の繰り返す
ジグが手前まで来たら回収して①からやり直し
ワンピッチジャークしている時にジグがどんな動きをしているかというと、こんな感じです。
小魚が捕食者に追われてパニくってる状態を演出すると言われています。
「こんなんで釣れるんかいな」と疑ってしまうような釣法ですが、ホントに釣れます。
ショアジギングはとてもシンプルで簡単!
関連記事:ショアジギングとは
ショアプラッキング
ジグよりも若干敷居が高いのか、やっている人はまだ少ないですがとても有効な釣法です。
プラグというのはこんなやつです。
一言でプラグといっても幾つかあって、よく使われるのは以下4種
- ダイビングペンシル
- ポッパー
- シンキングペンシル
- ミノー
全部を取り上げるとキリがないので、ここでは代表的な「ダイビングペンシル」をピックアップします。
- 水面や水面よりちょっと下をS字で泳ぐ
- 別名「誘い出し」とも呼ばれる釣法で深さ100mの魚も反応させることができると言われている。
- 捕食する気マンマンの青物は水面近くまで浮上してくるので理に適っている
「ジャーキング」という方法で操作します。やや難しいですが慣れてしまえば何てことはありません。
- キャスト後、糸ふけをちょっと残して巻き取る
- ロッドを下方向にする
- リールを2~3回巻く
- 巻き終わった瞬間にロッドを水平に戻す
- 以下②~④の繰り返し
分かりやすい操作方法はコチラ
ダイビングペンシルの魅力は何といっても捕食の瞬間が見れること。
海面まで浮上してきた青物が大きな飛沫を上げながら喰い上げてきます。
メチャメチャ興奮するし、生命の力強さを感じるというかとにかく感動する!
- まず青物狙うならシンプルで簡単なショアジギングがおススメ
- プラッキングはちょっと難しいけど、豪快なバイトが見れて感動する
どんな仕掛けで挑めばいい?
ショアジギングもブラッキングもルアー以外は基本的に同じ仕掛けです。
必要な道具は以下5つ。
- ロッド
- リール
- メインライン
- ショックリーダー
- ソリッドリング
先ほども触れました通り
- 小型~中型青物を狙うならライトタックル
- 大型青物を狙うならヘビータックル
とザックリ2通りあります。
タックル別で魚とのやり取りのし易さを表すとこんな感じです。あくまでイメージですが。
魚の大きさ | ~3kg | ~5kg | ~7kg | ~10kg |
---|---|---|---|---|
ライトタックル | ◎ | 〇 | △ | × |
ヘビータックル | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
では道具別に「ライト用」「ヘビー用」を見ていきましょう。
ロッド
ロッドには「硬さ表記」なるものがあってですね。これを見ればおおよその対象魚を想定することができます。
- 硬さ表記
-
ロッドは以下の数段階で硬さ=強さを表しています。
- ミディアムライト(ML)
- ミディアム(M)
- ミディアムハード(MH)
- ハード(H)
- エクストラハード(XH)
ML~Mのロッドがライト向けでMH以上になってくるとヘビーといった感じ。
-
硬いロッドのメリット硬いロッドのデメリット柔いロッドのメリット柔いロッドのデメリット
こちらの記事も参考になると思います。良かったらご覧ください。
リール
リールには「番手」という数値があって、これが大きいほどリールのサイズも大きくなります。
例えば、shimanoの「ストラディック」というリールで言えば
- 3000
- 4000
- 5000
といった数値がありますがこれが番手です。
大きなリールになるほど大物用の太いラインをたくさん巻くことができますから、リールの大きさと対象魚は比例すると思っておけばOKです。
目安としてはこんな感じです。
ライト向け | 4000~5000番 |
ヘビー向け | 6000番~ |
1つ注意点があるのですが、タックルの強さはある程度統一して組むこと。
どういうことかと言うと、「ライト系」「ヘビー系」で揃える感じです。
例えば、「ロッドはMだけどリールは8000番」とかせず4000~5000番のリールを合わせます。
タックルはバランスが大事です。
ライトショアジギングリールについて解説しています。良かったらご覧ください。
メインライン
リールに巻いている糸のことをメインラインといいます。
このメインラインはPE(ポリエチレン樹脂製のもの)が現在の主流。
このPEラインの太さは「号」で表すんですが
- 号数が高いほど大物向け
- 低いほど小型向け
以下を目安すればOKです。
ラインの号数 | 適正クラス |
---|---|
1~2号 | ライト |
3号~ | ヘビー |
ショックリーダー
メインラインの先に結んで使用するラインのことを「ショックリーダー」といいます。
PEは細い割には引っ張りに強く、飛距離も出るラインなんですが、摩擦や衝撃に弱いのが難点。
このままルアーに結んでしまうと
- かかった魚のヒレ等に当たって切れる
- 魚が暴れて岩に擦れて切れる
といったトラブルが起こります。
そこで摩擦に強いショックリーダーをクッションとして挟んでルアーに接続します。
リーダーもPEと同じく太さ=強度で選びます。
大体以下の号数が目安になります。
ラインの号数 | 適正クラス |
---|---|
7~14号 | ライト |
22号~ | ヘビー |
関連記事:おすすめのショックリーダー
ソリッドリング
リーダーの先に結んでルアーとの接続に使用する金具のことです。
これも耐久性が高いほど大物用ということになります。
強度単位はラインと同じく号数です。
リングの号数 | 適正クラス |
---|---|
3~4号 | ライト |
5号~ | ヘビー |
ただ3号でも破断強度30㎏もあったたりするので、そんなに気にしなくても良かったり。
ライト | ヘビー | |
ロッド | ML~M | MH~ |
リール | 4~5000番 | 6000~ |
メインライン | 1~2号 | 3号~ |
ショックリーダー | 7~14号 | 22号~ |
ソリッドリング | 3~4号 | 5号~ |
全部揃えたら幾らくらいかかる?
道具を揃えるにも気になるのは値段だと思いますので、ザックリまとめてみました。
アイテム | ライト | ヘビー |
---|---|---|
ロッド | 15,000~20,000円 | 15,000~25,000円 |
リール | 15,000~20,000円 | 15,000~25,000円 |
メインライン | 2,000円~ | 4,000円~ |
ショックリーダー | 1,000円~ | 1,000円~ |
ソリッドリング | ~500円 | ~500円 |
合計 | 34,000~44,000円 | 36,000~56,000円 |
入門用セットでも大体このくらいは必要になってきます。
これにあとルアー代がプラスされていく感じです。
ジグ1個あたり:~1000円
プラグ1個あたり:1500円~
コスト感はほんと人それぞれです。
- 一度買ってしまえばずっと楽しめるからコスパは良い!って人
- ハマってしまってちょいちょいルアー買うからヤベェ!って人
僕は紛れもなく後者ですけど、釣りを始めて幸せなんでいいっス!
関連記事:ショアジギングに必要な装備や道具
もし始めるなら「ライト」からがおススメ
「ちょっとやってみよっかな」って思ったあなた
「結局ライトとヘビーのどっちがいいの?」ってすっごい悩むと思うんです。
僕含めて皆さん考えることは大体同じで
- ヘビーは疲れるっていうし、やっぱライトかな
- けどライトで大物かかった時、獲れなかったらヤダな
- ヘビーなら対象魚多いしこっちがいんじゃね?
- みんなヘビーは疲れるって言うけど大げさでしょ!俺なら大丈夫!(と思いたい)
みたいな感じで1周するか、だんだんヘビー寄りになるかのどっちかだと思います。
すっごいわかるんですけど、絶対「ライト」から始めたほうが良いです。
理由
- 扱いやすいのでメキメキ上達する➡釣果に繋がる
- 軽いので長時間やっても平気➡釣果に繋がる
- ライトタックルでも結構いいサイズの魚は獲れる←近年の技術進歩のおかげ
- 楽しいから色々やりたくなる➡プラグにも挑戦
- プラグ始めたらこれまた色々釣れるようになったよ!➡また楽しくなる
釣りの本質って「釣って楽しむ!」ですから敷居は低いほうがいいんですよ。
いきなりゴツいタックル揃えたはいいけど「辛くて辞めた」とか「売った」とかよく聞きます。
ヘビーは慣れてからいいんです。
釣りは気軽に楽しむこと!これ大事。
まとめ:青物釣りは一生できる
青物釣りを始めると
こんな魚や(嫁が初めて釣ったブリ)
こんな魚に出会えます。(僕が初めて釣ったメーターオーバーのシイラ)
これ全部僕らが釣りを始めて半年~1年の出来事です。
もう随分前の話ですけど、魚がデカすぎて足が震えたこととか、二人で大声上げて喜んだこととか今でもしっかり覚えています。
こういう一生残る思い出とかも含めて青物釣りって最高なんですよ!
だから僕は爺さんになっても青物追ってるんだろうなって思います(笑)
興味がある方はぜひ「ライトショアジギング」「ライトショアプラッキング」を始めてみてください。
きっとあなたも幸せになると思います。
さぁひと釣り行こうぜ!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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