青物用のポッパーに興味があるのですが、操作方法や使うタイミングがよくわかりません。色々と教えてください。
そんな方のためにこの記事では青物ポッパーについて基礎知識から解説します。読んでいただければ以下について理解することができるでしょう。
- 青物ポッパーとは
- 使い方・動かし方
- 使用するタイミング
- 選ぶ時のポイントとおすすめの紹介
初心者の方にもわかりやすいよう解説しますので是非最後までお付き合いください。
それでは解説します。
青物用ポッパーとは
ポッパーとはトップウォータープラグのひとつで水しぶきや音で魚にアピールするルアーです。
頭がカップのような独特の形状をしており、この部分が水を噛むことでしぶきや音を発します。
ポッパーの集魚効果は強力で、ソナーに移る水深100mに居る魚が急浮上し始めたという話があるほどです。
もうひとつのトップウォータープラグであるダイビングペンシルがまともに操作できないような荒天時でもアクション可能なところも魅力で、詳しくは後述しますがポッパーでないと攻略できないシーンというのがあります。
ポッパーは大きく分けて3種類
ポッパーはアクションによって大きく3種類に分かれます。
- ポッピング
- ドッグウォーク
- ダイビング
商品によってこれらの内どれかのアクションに特化したもの、複数のアクションが1つでこなせるものなど様々です。
それぞれ見ていきましょう。
ポッピング
頭についているカップで海面の水をかき分けながら前進し、音と飛沫でアピールします。
ジャーキングという方法を使用します。
- キャスト後、ロッドを前方に突き出したまま軽く糸フケを取ります。
- ロッドでラインを引っ張るように下方向にサビきます。(この時にポッパーが前進してアクションします)
- ロッドを前方に戻しながら糸フケを取ります。
- 以下②~③を繰り返す。
ジャーキングを行う長さやテンポ感によってポッパーの前進する距離だったりポッピングのピッチをコントロールすることができます。
ドッグウォーク
左右に頭を振りながら前進するアクションです。
トゥイッチという方法を使用します。
- キャスト後、軽く糸ふけを取りロッドの先が海面近くになるよう楽に構えます。
- ルアーを手前に引っ張るようにロッドをチョンチョンと連続して動かします。そうすると糸ふけが出ますからリーリングで回収し続けます。
ダイビング
海面から海中へ潜って泡を纏いながら泳ぎます。商品によってウォブリングするものやS字に泳ぐものなど様々です。
ジャーキングを使用します。詳しい手順はポッピングの操作方法と同様なので割愛します。
補足ですが、ダイビングさせる場合はロッド操作を優しく行うのがポイントです。海面を撫でるようにすることでポッパーが水中に潜りやすくなります。
ポッパーの使い方
ここでは青物ポッパーを正しく使うための方法とテクニックについてもう少し深掘りしていきたいと思います。
- 接続の方法
- その他の操作
- アクションのコンビネーション
上記3点それぞれ見ていきましょう。
接続の方法
青物狙いでポッパーを接続する際はローリングスイベルやソリッドリングを介してスプリットリングを用いるのが一般的です。
それぞの特徴は以下のようになります。
ローリングスイベルの特徴
縦横に回転するためラインが捻じれて強度落ちするのを防ぐことができます。そのためジグなどの回転しやすいルアーも併用される場合はスイベルを使用したほうがよいでしょう。
しかしローリングスイベルは少し高価なため、根掛かりしやすい場所では使い辛いのがネックとなります。
ソリッドリングの特徴
スイベルとは反対に回転しませんので、プラグ本来のアクションを引き出すことができます。
というのもルアーは水流を受けることを前提でアクションするよう設計されていますから、スイベルのように回転で受け流してしまうとアクションが破綻することがあります。
こればかりは使用してみないと分からないこともありますが、動きに違和感があるようでしたらソリッドリングを使うとよいでしょう。
スイベルやソリッドリングの結び方については強度が高いものであれば何でも構いませんが、おすすめの結び方が知りたい方はショアジギングに最適なリーダーとジグの結び方をご覧ください。
その他の操作
ここではどのポッパーでも共通して使える操作方法をご紹介します。
- ただ巻き
- リーリングジャーク
- ステイ
ただ巻き
飛沫を出さないようゆっくりめのリトリーブを行います。
海面にV字の引き波を出しながら静かにアプローチすることができます。
リーリングジャーク
その名の通りロッドではなくリーリングでジャークをするように巻く方法で、ロッドを下方向に軽くサビいてから強く巻くことでジャーキング同様のアクションさせることができます。
使い方としては周囲に障害物があるときなど、ロッド操作が困難な立ち位置で使用します。
ステイ
操作は「何もしない」ことです。
ポッパーは非常にアピール力が強いルアーですから、凪のときなどで頻繁にポッピングやダイブをしてしまうと魚に警戒心を与えてしまうこともあります。
そこで適宜ステイを混ぜることで程よいアピールにしていきます。またステイ自体が低活性な個体に対して「食わせの間」にもなりますから非常に重要なテクニックとなります。
アクションのコンビネーション
「アピールと喰わせ」のセットパターンをいくつかご紹介します。
- ポッピング➡ステイ
- ポッピング➡ドッグウォーク
- ダイビング➡ステイ
魚は獲物を奪い合っている状況になるとスイッチが急に入ることがあります。また弱っている個体から捕食するという性質もあるため、ポッピングで位置を気づかせてから弱った個体を演出するというパターンです。
泡に紛れてステイ➡ダイビングorロングポッピング
青物は動体視力がよく急に動き出すもの反応する習性がありますからこれを利用します。泡に紛れてはっきりと見えなかったベイトが急に動きだすように見せることで反射的に口を使わせます。
青物ポッパーを使用するタイミング
基本的にはいつ使用しても良いのですが、特に効果的な場面をいくつかご紹介します。
- 凪
- 深場
- 朝マズメ
- マイクロベイトパターン
- 荒天時
凪
ミスマッチのように思えるかもしれませんが意外と効果的です。ただ使い方には注意が必要で警戒されないように
- じわ~っと広がる引き波
- カポッ!という小さめのポッピング
を使用していきます。
深場
ポッパーの強いアピール力なら深場に居る魚にも気づかせることができますので積極的に使用します。
- カップが大きいもの
- ダイビングタイプ
などのハイアピール系を選ぶと良いでしょう。
朝マズメ
他のルアーでは見づらいほど暗い状況がベストです。
プランクトンの活性が上がってベイトが捕食し始めたような騒がしい感じを演出します。
強めのスプラッシュを混ぜながら広範囲にガンガンアピールしていきましょう。
マイクロベイトパターン
イワシやキビナゴでボイルしているときはヒット率が高いです。
多少距離が離れていても喰ってきますので積極的に使ってください。
荒天時
ダイペンがまともに操作できない状況こそポッパーが活躍します。
カップがしっかり水を捉えますから海面を滑ることが少なく安定したアクションができます。もしアクションさせるのが難しくても
- ただ巻きによるスプラッシュ
- 引き波を利用したステイ
これだけでも十分バイトにつなげることができます。
青物ポッパーを選ぶときのポイント
青物用のポッパーを選ぶ時、初心者の方はいろいろと迷われるかと思いますが以下4つを抑えておくと良いでしょう。
- 扱いやすさ
- 飛距離
- サイズ感
- 強度が高い
それぞれ解説します。
扱いやすさ
エラーが少なくポッピングアクションがしやすいモデルが良いです。
水噛みが良ければ
- 操作に不慣れなうちでもしっかりアクションしてくれる
- 早くコツを掴むことができる
というメリットがあり、結果釣果にもつながります。またポッパーが最も活躍する荒天時でも操作しやすいというメリットもあります。
飛距離
より多くのシモリや潮目を通せるよう飛距離は必要です。
とはいえジグとは違い、寄せることができるのもプラグの強みですから100mとか必要ありません。(あれば良いですが)
メインフィールドの
- 潮目
- かけ上がり
- しもり
などの位置がフォローできるよう重量があり、飛行姿勢が良いものを選びましょう。
サイズ感
130~200㎜から選べばOKです。
理由としてはショアゲームで青物が捕食するベイトサイズをほぼカバーできるからです。(もちろんオフショアキャスティングでも使用できます)
強度がある
ポッパーに限った話ではありませんが、青物ゲームではボディの強度が必要です。
なぜなら、磯にぶつけたり魚が首を振った時に地面に叩きつけられることも多いですからです。
青物ポッパーのおすすめ5選
続いて当サイトおすすめのポッパーを4点紹介したいと思います。
おすすめ4選
- デュエル:バレットブル
- マリア:ポップクイーン
- シャウト:エンタイスポップ
- タックルハウス:フィードポッパー
- シマノ:バブルディップ
それでは順にみていきましょう。
バレットブル
強めのポッピングと抜群の飛距離で広範囲にアピールすることができます。
とにかくポッピングがしやすくエラーがほぼありません。
ポイント
- 大口径カップによる派手なポッピング
- 最高クラスの飛距離
- 130㎜、160㎜の2サイズ
バレットブルのインプレ記事です。良かったらご覧ください。
ポップクイーン
ポッピングはもちろんドッグウォークも可能なモデルです。
ロッドワークのレスポンスが良く多彩なアクションができます。
ポイント
- 扱いやすくテクニカルなこともできる
- 砲弾ボディで抜群の飛距離
- 50㎜、80㎜、105㎜、130㎜、160㎜の5サイズ
良かったらインプレ記事もご覧ください。
エンタイスポップ
ポッピングはもちろんダイビングが可能なポッパーです。
魚が海面に出きらない時やシビアな個体に対して使用しています。
ポイント
- ツインフックを標準搭載で抜群のフッキング率
- 後に残る強い泡
- 160㎜、190㎜、230㎜の3サイズ
エンタイスポップのインプレ記事です。良かったらご覧ください。
フィードポッパー
数々の釣果をもたらしてくれた名作ポッパーです。
ポイント
- リアクションバイトを誘うイレギュラーなアクション
- 後に残る強い泡
- 100㎜、120㎜、135㎜、150㎜、175㎜の5サイズ
フィードポッパーのインプレ記事です。良かったらご覧ください。
バブルディップ
きめの細かい泡と波動でオープンフィールドでも高い集魚効果があります。
ポイント
- 波気があっても高いパフォーマンスを維持
- 後に残る強い泡とフラッシュブーストで効果的なステイが可能
- 180㎜、220㎜の2サイズ
バブルディップのインプレ記事です。良かったらご覧ください。
青物ポッパーのおすすめ5選をアクションで比較
先ほどの5点のアクション性能を比較すると下記のようになります。
品名 | ポッピング | スイム時のウォブリング | ドッグウォーク | ダイビング |
---|---|---|---|---|
バレットブル | 派手め | ◎ | 不可 | × |
ポップクイーン | おとなしい | × | 可 | 〇 |
エンタイスポップ | おとなしい | 〇 | 不可 | ◎ |
フィードポッパー | 普通 | 〇 | 可 | 〇 |
バブルディップ | おとなしい | △ | 不可 | × |
- 強めのポッピングで広範囲を攻略するのに向いているバレットブル
- ドッグウォークを使いながら食わせのチャンスを増やせるポップクイーン
- 残る泡を活かしてリアクションバイトを誘いやすいエンタイスポップ
- 圧倒的な食わせ力でオールマイティーに使えるフィードポッパー
- 泡の中でステイさせながらじっくり攻められるバブルディップ
という感じになります。良かったら参考にしてください。
【最強】青物ポッパーのおすすめ:まとめ
この記事では以下について解説しました。
- ポッパーの特徴
- 使い方や操作方法
- 使用するタイミング
- 選び方とおすすめ4点
ポッパーを適切に使用すれば必ず釣果はついてきます。ご興味のある方はぜひ青物ゲームにポッパーを取り入れてみてください。
参考になれば幸いです。
今回ご紹介したポッパー
本記事で紹介したポッパーのレビュー記事です。
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